北欧の国から

突然ですが、北欧の国、フィンランドをご存じですか?
私はこの国に魅せられて、これまでに何度か滞在し、写真を撮り、その国の生活や文化に触れてきました。なかでも、その生き方に関心を持ちました。
人々は仕事の他に、何かしら自分の趣味を持っています。それは例えば映画を観たり、本を読んだりという受身のものではなく、創作活動などクリエイティブなものが多い。アートに興味を持っている人も多くいました。
彼らの人生は、仕事、余暇、そして創作活動の3つでできているようでした。そして創作の先に、自分の世界観を作り上げていました。
そう、この世界観のある人生に、私はとても惹かれたのです。
 

 
 

 
 

自分の世界観を写真で表現する

私の通った写真学校の入学式で、これから写真を学んでいく新入生に向けて、校長からこんなメッセージが贈られました。
君たちは、これが自分の写真だと言える、自分の『写真』を見つけなさい。それを目標にしなさい。そうすれば仕事もくるだろう。ただ、卒業までにそれを見つけられる人なんて、ほんの一握りだろうけれど。
このときの校長が言わんとしていたことが、まさに今私がお伝えしたい『世界観』のことなのですが、そのときの私には、まだ理解できていませんでした。
その頃の私は、もっと写真が上手くなりたいと考えてはいましたが、私らしい作品といったことまでは、まだ考えられていなかったのです。
ただ世界観というのは、「らしい写真」を撮るということでは、まだ十分でありません。もっと積極的なものなのです。自分が世界をどういう眼で見つめているのか、その意思表示と言っていいものです。
私の元には、様々な質問が寄せられます。なかにはある程度上達して、周囲から褒められるようになった方からの、こんな質問もあります。
「なんだかどれも人マネのような写真である気がして面白くないんです。」
私は、そういった方は次の段階に来ているのだと考えます。

世界中を見渡せば、写真表現の可能性は出尽くしているかのように感じられ、行き詰まってしまう方も多くいます。確かにそうなのかもしれません。でも、もし自分の『世界観』を創っていこうと考え始められたら、そんなことは、どうだってよくなるのです。

 

さて、写真はデジタルの時代に入り、そんな風に自分を出していくための、最も手軽な手段となりました。極端な話、ただ撮っただけの写真にも、その人らしさは垣間見られます。選んだ対象に、興味・嗜好が現れるからです。
写真は、子供の頃から習っていないと限界があるようなものでは決してありません。いつから始めても、上達していくことができます。どこまでも上を目指すことが可能なのです。
と言っても、学ばなければ限界が来るのも確かです。それは小学生の頃から写真を撮ってきた私の経験から、はっきり言えます。独学だったために、いつまで経っても一向に上達せず、ようやくこのことに気づいたのが齢30にもなってから。才能に乏しいと言われればそれまでですが、しかしその後一念発起して写真学校に通ってみれば、結局プロとして独立することもできました。
やはり何事もそうですが、上手くなるためには、ある一定期間、打ち込む時期が必要です。導いてくれる確かな先生がいれば、遠回りする必要がなくなるのです。
 
最後にもう一つだけお伝えしたいことがあります。上手くなると本当に、写真は楽しいのです。奥深さを感じ、探求していく面白さや、やりがいを得られます。そして日々を充実させることに繋がります。全ての人にとは言いませんが、ここまで読んでいただいたあなたには、それを経験していただけることを願います。

みんなの写真塾 主宰
大野朋美

プロフィール

小学生の時に自分のカメラを持って写真を撮り始めて35年。一旦は一般企業に就職するも、辞めてカメラマンの道へ。現在、商業カメラマンとして、商品、人、建物など幅広い撮影を行っている。

それまで多方面からあった「写真を教えてほしい」という要望を受け、2012年に第1回『おさんぽフォト』を開催。そこから写真講師としての活動を開始。初心者に向けたカメラ講座から、企業へ撮影研修まで幅広く行い、分かりやすい説明と親しみやすい人柄に定評がある。また2014年にはリコーイメージングスクエア銀座にて『ギンザスナップス』の講師を勤める。


運営するFacebookページ『写真散歩』は1万7千件以上“いいね!”がつくページに膨れあがり、毎月開催している『おさんぽフォト』はリピート率の高い、人気イベントとなっている。

現在、講座、イベントなど全国で展開している。

2010年に新宿ゴールデン街のバーでフィンランドの写真展を開催。またフィンランド(トゥレンキ)のギャラリーでフィンランドの写真展を開催。地元の人たちから好評を得る。

カメラマン大野朋美のインタビュー動画
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※(株)デジタルステージの動画編集ソフトプロモーションに出演した際のものです。